沼尻鉱山

福島県耶麻郡猪苗代町沼尻

昇華鉱床・鉱染鉱床

沼尻鉱山は、福島県の中央部にある安達太良山の西斜面標高1000m以上にあり古くから硫黄の採掘が行われていた。
明治に入り細野次郎、渋沢仁之助両氏が欧米式蒸気製錬を取入れ開発に着手したが、明治33年7月沼の平大噴火により
全滅してしまった、明治39年岩代硫黄(株)が継承し翌40年に事業拡張し日本硫黄(株)に変更、明治45年に軌道建設
その後、硫黄鉱山として県内屈指の鉱山となったが、現在は全面閉鎖し廃山となっている。

産出鉱物
硫黄・硫化鉱・重晶石

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鉱山の採掘跡に行く手前の白糸の滝

湯川(温泉の滝白糸の滝)硫黄を掘った坑跡
  
ロープウェイの櫓と
温泉の輸送パイプ
硫黄輸送してたウインチ
  
鉱山の建物跡硫黄を蒸留した釜?
  
噴火による殉職者の慰霊碑があるズリ跡
  
藁葺きの廃墟の建物
この奥が温泉の源泉地帯
浴場がある
  
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硫黄採掘坑口跡硫黄噴出口
  
硫黄の結晶硫黄の鉱床


沼尻鉱山全盛期には現在の沼尻温泉から磐越西線の川桁駅まで硫黄の輸送に沼尻鉄道が引かれ運行されていたが
レールが剥がされ跡形もなくなってしまった、現在は中ノ沢温泉・沼尻温泉として温泉客や冬場スキー客で賑っている
鉱山近辺は温泉の源泉が湧き出しており硫化水素が発生しているので長く滞在するのは禁物で風向きにも注意する事
<<硫化水素を多量に吸うと死亡する>>温泉の源泉右側露頭で重晶石や硫黄が採集できる。


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